LinuC Lv3まで取得した経緯と各レベルの難易度、他資格との比較
今回は、僕がLinuC Lv3まで取得した経緯と、各レベルの難易度の体感、そして実際に受けてきた他資格との比較についてまとめてみます。
「運用監視やヘルプデスクから一歩抜け出したい」「LinuC気になってる」という人の参考になればうれしいです。
僕がLinuCを意識し始めたのは、SESとして入社して2案件目でデータセンターの運用監視の現場に入ったときでした。
1件目の案件は、ネットワークとヘルプデスク寄りの仕事で、イメージ的には「基地局の現場監督」のようなポジション。Linuxに触れる機会はほぼありませんでした。
ところが、2件目の運用監視案件では、
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Linux
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仮想化基盤
などに、すごく浅くではあるものの広く触れる機会が一気に増えました。
このときに、
「このまま運用監視やヘルプデスクだけでキャリアが終わるのは嫌だ」
「インフラエンジニアとして、ちゃんと技術で食べていけるようになりたい」
と思ったのが、LinuCを取り始めた一番の理由です。
もうひとつ大きかったのは、資格手当がかなり手厚かったこと。
当時の会社ではLinuC Lv1取得で月1万円の昇給がありました。
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キャリア的にもプラス
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給料的にもプラス
この2つが揃って、「よし、LinuC取りに行こう」と本気で決めました。
LinuC Lv1 101:一番“壁”を感じた最初の試験
LinuCの中で、僕が最初に大きな壁を感じたのが101です。
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マウント
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シンボリックリンク
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パーミッション
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各種ファイル操作
など、Linuxの基礎中の基礎と言われる部分ですが、
未経験から入るととにかくイメージが湧かない。
何度説明を読んでも、動画を見てもピンと来ず、
ひたすら ping-t を周回していました。
並行して、
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AWSのEC2
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WSL(Windows Subsystem for Linux)
などを使って、実際にコマンドを叩くようにもしていましたが、
当時の業務はほぼ手順書ベースで、
自分でコマンドを工夫して使う場面は少なめでした。
それでも諦めずに続けた結果、
約3か月かけて101に合格できました。
体感としては、
「LinuC全体の中でも、基礎だけど“最初の山”としてはかなり高い」
そんな印象です。
LinuC Lv1 102:ネットワーク経験がある人にはかなりラク
101を乗り越えたあと、次に受けたのが102です。
ここはかなり簡単に感じました。
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学習期間:2〜3週間
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すでに CCNAを取得しており、ネットワークの基礎知識があった
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範囲も101より狭く感じた
そのおかげで、内容としてはすんなり頭に入ってきました。
とはいえ、試験の点数自体はギリギリ合格ラインで、
終わってから結果を見て少しヒヤッとしました(笑)。
LinuC Lv1 201:現場経験+AWS SAAのおかげでスムーズ
102を取ったあと、LinuCの前にAWS SAAを取得しています。
その間に約半年ほど空いてから、201の勉強をスタートしました。
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データセンター案件に入場してから約9か月
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運用監視を通して、Linuxの画面を見ることには慣れてきた
この状態で201をやってみると、
102ほどではないにせよ「そこまで苦しくないな」という印象でした。
勉強方法は、
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ping-t
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書籍(問題集)
の組み合わせです。
このあと控えている202が最難関だと聞いていたので、
ここで問題集にも慣れておこうと考えました。
LinuC Lv1 202:最難関だけど一番面白かった試験
LinuCの中で、一番時間がかかり、一番難しかったのが202です。
噂通り、内容はかなりヘビー。
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Webサーバ関連(Apache/Nginx など)
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仮想ホスト
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各種サービスの設定・ログ・チューニング など
覚えることも多いし、設定ファイルの中身も理解していく必要があります。
ただ、個人的にはここが一番楽しかった分野でもありました。
以前、個人でWebサイトを作ったりしていたこともあり、
「聞いたことある技術」がたくさん出てきて、
「あのとき触っていたWebサーバって、こういう構造だったのか」
と腑に落ちる感覚がありました。
LinuC 304(Lv3):仮想化が好きならご褒美ステージ
Lv3の選択科目では、僕は仮想化に一番興味があったので304を選びました。
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ここまで来たら「Lv3まで取り切りたい」という気持ちもあった
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周りから「202を超えればLv3は楽」と聞いていた
実際に勉強してみると、本当にその通りで、
**「下から数えて2〜3番目くらいの難易度」**という体感でした。
データセンター案件やAWSなどで仮想化の概念には軽く触れていたので、
「あの仕組みを、Linuxの試験用に整理し直している」
というイメージに近かったです。
Lv1を目指し始めた時点の自分
参考までに、Lv1を取り始めたころのスペックをまとめるとこんな感じです。
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実務経験:ヘルプデスクのみ
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インフラ資格:CCNA取得済み
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SESとしての経験:約1年半
決して「最初からインフラガチガチ」というわけではなく、
かなり運用・監視寄りスタートでした。
他資格との難易度比較(個人の主観)
受けてきた資格を、体感難易度が高い順に並べるとこんな感じです:
AWS SAP >>>> CCNA > AWS SAA > LinuC 202・LinuC 101 > ITパスポート > LinuC 201 ≧ LinuC 304 ≧ LinuC 102
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AWS SAP
→ 設計範囲の広さ・深さともにダントツで最難関 -
CCNA
→ ネットワーク未経験からだと概念の理解が大変でハード -
AWS SAA
→ 広く浅くとはいえ、設計思考が必要で骨が折れる -
LinuC 202・101
→ Linux未経験からだと最初の101がキツく、202は設定と理解の両方が必要でガチ -
ITパスポート
→ 幅は広いが深くはないので、基礎知識としては取りやすい -
LinuC 201・304・102
→ 101・202に比べるとかなり入りやすく、「Lv1とLv3の橋渡し」的なポジション
あくまで僕の主観ですが、
「LinuCは101と202が山場。他は“補強”&“専門寄り”」という感覚です。
Lv3まで取得した結果と、正直なところ
LinuC 304まで取り切ったあとも、
実は業務の中でLinuxをバリバリ触っていたかというと、そうでもありません。
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当時は資格手当ほしさの側面も大きく、
「資格を取るための勉強」をしていた部分も正直あります。 -
そのため、304取得後もしばらくは
業務内容が劇的に変わるわけではなく、Linuxに触れる機会も限定的でした。
とはいえ、資格勉強を通して
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Linuxの構造
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サービスの考え方
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設定ファイルの雰囲気
などの基礎知識はしっかり身についたと感じています。
社内のSES営業からは、
「軽くすごいね、この調子で」
くらいのリアクションでしたが(笑)、
転職活動で市場価値を調べていたときには、
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職務経歴書の資格欄をしっかり見てもらえた
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「LinuC Lv3まで持っているなら、Linux周りはある程度任せられそうですね」
と評価してもらえる場面も多く、
外の市場では思った以上に“Linux資格”を見てくれる印象でした。
さいごに
運用監視やヘルプデスクから一歩抜け出したい人にとって、
LinuCはかなりコスパの良い武器だと思います。
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101と202は覚悟が必要だけど、その分“実務とつながる面白さ”も大きい
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CCNAやAWS SAAと組み合わせることで、インフラエンジニアとしての土台がかなり厚くなる
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たとえ業務でまだLinuxを触る機会が少なくても、基礎知識があるかどうかでスタートラインが変わる
当時の僕と同じように、
「このまま監視だけやってていいのかな…?」
とモヤモヤしている人がいたら、
LinuCをきっかけに一歩踏み出してみるのは、十分アリだと思います。

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